• 中川賢司
  • クボサヤカ
  • 美谷島由香
  • 加藤真記
  • 田沢明善
  • ジューシー奥村
  • 如月はつか
  • ムラタヒロミ
  • 松山由美
  • 島崎美樹
  • 佐藤和子
  • 岡沢じゅん
  • 田中沙莉衣
  • 市川しをり
  • 松澤志織
  • 土谷紘子
  • 佐藤正和
  • 増沢たまみ

プロの演出家と市民キャストによる演劇公演 海よりも長い夜

copyright Nagano SNS Project. all rights reserved.
N[エヌ]

演出家・スタッフによるブログ「制作ノート」

オーディションから公演まで。
おもに演出家・西村和宏と制作スタッフ・渡辺さえこによるつぶやき&記録ノートです。

[2009.2.9]夜明け

たった今、
「海よりも長い夜」が明けました。

皆々様、去年の秋からの述べ
300時間を超える稽古、本当にお疲れさまでした。

これをもって、
僕の稽古記録を一足遅く終了させていただきます。
ありがとうございました。

(製作・ふさ)

楽日

2月8日(日)

11時集合。
昨日の夜公演はセリフの音しか聞いてなかったけど、
それでも少しはダメだった箇所はわかるのでその部分の稽古。
それと、気がついたことがあったのでそこは変更してみる。
やってみて、ああ、やっぱりと思う。
こっちのほうが面白い。

市民参加型のこういった演劇で、
こんなぎりぎりまで稽古することはないだろう、
とか自分でも思うんだけど。
でも、面白いものを創りたいし、
お客さんに少しでも面白いものを届けたい。
俳優もよく付き合ってくれるよ。
ありがたい。
いい座組みです、ほんと。

昼公演。
今日もすごい当日券の列。
ありがとうございます。
結局、立ち見もすごいことに。
受付のオペレーションも随分とスムーズにいった。
スタッフもよくやってくれてる。感謝。

本番の観客の集中力が今までで一番いい。
多分、受付がスムーズにいったせいと
ほとんどの人がパンフレットを見なくなったおかげだと思う。
登場人物紹介、という1枚にまとめたものも配布した。
どうしても見たい人はそれをみれば済むように。
こうした細やかな気配りが作品の良し悪しを決めるのだなぁ、
と改めて実感。
演劇の不思議なところは創り手だけで作品が完成しないところ。
観客がいて初めて作品になる。
そんな当たり前のことを今更ながら思い知る。

正直言うと、楽日を見ながら泣くんじゃないかと
思っていたんだけど、そういうことはなかった。
次の作品を作る時、
どうすればもっと高いレベルのものが創れるか?
平田オリザだったらこの限られたリソースの中で
どのようにしたか?
ということをずっと考えていた。
まだまだ先は遠い。

最後の寮歌を歌うシーンの途中から
今までで一番大きい拍手がおこる。
その後、手拍子に。
なんだか不思議。こういうことはまず東京じゃおこらない。
温かいお客さんだなぁ。

カーテンコールのときも本当に大きな拍手をいただいた。
さすがにジーンとくる。

終演後、すぐにバラシ(セット・客席を片付けること)
中川さんが放心状態でぼーと立ってる姿が印象的だった。
なんとなく、そうかー、と思う。そうなんだろうな、きっと。

バラシは予定より1時間くらい早く終わる。
打ち上げの時間までまだ少しあったので、善光寺に行く。
ライトアップされた善光寺もまた美しい。
半年近く長野に通ったが、初めて観光気分を味わった。
ちょっとだけ浮かれている。
まぁ、30分くらいだけだったけど。

そして、打ち上げ!!
この面子で飲むのも最後か。
途中から、全員一言づつ話す、というのが
始まったんだけどいきなり2人目から
挨拶の途中で泣き出してしまう。
「早くね?」
と思わず突っ込む。
と思ったら、その後もけっこう泣く人がいて。
えっ、この人も、という人まで。
そうか、楽しかったんだね。
演出家としてというよりも、座組みの長として、
とてもうれしい。
高校生が泣く姿を見て、
思わず自分の高校生のときのバスケットボールの
最後の試合を思い出し泣きそうになる。
あぶね、と思ってこらえる。
さすがに、演出家が打ち上げで泣くのはどうかと思うので。

もっとゆっくりいろんな人と話たかったけど、
あっという間に時間が過ぎる。
もっと話したかったなぁ。

そのまま行ける人は2次会に。
楽しい。
サプライズのお誕生日とか。
本当に楽しい。
ちょっと飲みすぎる。

でも、朝までみんなで、というわけにはいかない。
みんな明日仕事なのだ。
さんざん飲んで騒いだけど、ちゃんとある程度の時間で解散に。
僕も明日は帰京し、仕事。
何人かは飲みに行ったようだけど。
僕はホテルに帰る。
で、もう、着替えも、シャワーも浴びないで
倒れるようにして眠る。
疲れたー。

・・・・
もう、帰京していて、次の東京での公演『桜の園』
(作 チェーホフ)の稽古もまもなく始まる。
多分、俳優のみんなも普段の仕事に戻っている。

今更という気もするけど、
公演が終わったあとの自分のブログから引用します。

---------------------------------------

なんというか、えらそうに言うと今回の芝居は
「誰かのために」作った芝居のような気がしています。
まぁ、もちろん自分のためではあるんだけど、
いつも東京で作っていつのとは全然ちがって。
やっぱり「誰かのため」なんですね。
客席で、若い女性の人が泣いてたり、
50才くらいのおばちゃんが
俳優の一言一言全部にうなずいてたり、
60才くらいのおじいちゃんが学生運動のくだりで
目頭をあつくしてたり、打ち上げの席で
俳優やスタッフが泣いてたりするのをみて、
そうか、このためだったのかな、とか思いました。
いえいえ、横柄なこと言ってるのは
自分でもわかっているんですが。

現代口語演劇だったり、平田オリザの戯曲だったりを
もっと必要としている人がいるんだけども、
その人はそれがあることすら知らないので、
それを必要と感じたことがない。
でも、今回の企画ではそういう人が出演したり、
スタッフとしてかかわったり、見にきてくれたんだと思う。

「誰かのため」とはいえ、やっぱり僕のためでもあるわけで。
平田オリザの戯曲をやれたことは僕自身とても勉強になりました。
やっぱりめちゃくちゃ上手いので、戯曲が。
なんど稽古場で、「ああ、そうか」と思わされたことか。
演出の仕事がちょっとだけわかった気がします。

-------------------------------------

演劇を必要としてる人は、
自分で公演を調べて、お金払って、
でかけて芝居を見ると思うんですが、
演劇を必要としてるんだけども
それを気がついていない人は一生演劇に出会わない。
そういう人に今回は良質の「演劇」を届けられたと思うんですね。
そういった意味で今回の企画はとても意味があったし、
大成功に終わったと思います。

でも、これで終わってはダメだとも思います。
僕は今回せっかくやるのだから、
できるだけ多くの種をまきたいと思っていました。
で、多くの人の協力で多くの種がまかれたと思います。
多分、全部の種から芽がでることはないんだけど、
それでも何個からかは出て欲しい。
俳優という芽でもいいし、スタッフという芽でもいいし、観客という芽でもいいし。
もっと抽象的な何かでももちろんいいし。

僕自身、また長野で作品を作りたいと思っています。
でも、同じことをしても意味がないので、今度は「出た芽をどうするか?」みたいな作業をしたいと思います。
どういった形になるのかまだわかりませんが。

最後になりましたが、
今回の企画を立ち上げ運営していただいた
長野地域SNS運営委員会の皆様、
会場を提供していただいた
北野カルチュラルセンターディレクターの清水さんと
スタッフの皆様、俳優、スタッフ、
この企画にかかわっていただいたすべての人に
感謝しております。
心からありがとうございました。

そして当日ご来場いただいた
観客の皆様にも大変感謝しております。
ありがとうございました。

あっ、そうそう、
ちなみに長野で最後に食べた食事は
長野駅の立ち食い蕎麦でした。
ほんと、全部の蕎麦屋さんが美味しかったです。
うーん、蕎麦の話でこの長い稽古場日記を
しめくっていいのかどうかわかりませんが、
まぁ、そういうことで。

また、いつか演劇を通して
皆様にお会いできる日を楽しみにしています。
多謝。

演出家 西村和宏

[2009.2.8]楽日

時間:10:00〜18:30
場所:北野カルチュラルセンター
参加人数:27名
稽古内容:最終調整

10:00〜 稽古
12:30〜 プリセット・休憩
13:30〜 受付開始
13:40〜 開場
14:00〜16:00 開演
16:00〜 バラシ
19:00〜 打ち上げ


楽日、最後の最後まで満員御礼。

西村さん
キャストの皆さん
スタッフの皆さん
そして見に来てくれた多くのお客様
ありがとうございました。

(製作・ふさ)

二日目

2月7日(土)

朝10時半集合。
で、稽古。
まぁ、自分でいうのもなんだが、
マチソワ(昼と夜の両方の公演がある)の時に
この入り時間はないよなぁ。
さすがに。自分で決めたんだけど。
でも、ないてもわらっても、明日で最後。
なんの後悔も残したくないので、とにかく稽古する。
昼ご飯を食べれる時間は残して、ぎりぎりまで稽古。

□昼公演
開場時間を10分繰り上げ、受付と同時に入れるようにする。
随分とスムーズに受付がすすんだ。
当日券がすごい。かなりの人が立ち見になってしまう。
出来る限り椅子を増設したけど、ぜんぜん対応できない。
感謝です。


作品は、うん、もう大丈夫。ちゃんと僕の作品になってる。
胸はっていえる。僕の演出作品ですって。
いや、もちろん、初日も言えたけど。
それより客席が気になる。ほんの少しだけ集中できてない。
で、客席をみながら気がつく。
パンフレットを見る人が多いということに。
ああ、そうか。
俳優がでてくる度に、パンフレットの俳優紹介を見ている。
こりゃだめだ。
しかも、ひざにおいているので、
チラシ束を下に落としたりする。

戯曲がよく書けているので、その登場人物に関する情報は
芝居をちゃんと見ていたらわかるようになっている。
っていうか、わかるようになるまでの時間が
楽しめるようになっている。
そういう情報の操作があの何気ない日常会話の中に
計算されて配置されている。
なので、ちゃんと舞台を見てくれればいいんだけど、
パンフレットを読んでいる間にそういうところを
見逃しちゃうんだな。
なるほど。
演劇見慣れてないとそうなるよね。これは改善のよちあり。
いろいろ勉強になります。
(演劇がつまらないとパンフレットを読む、という人もいます。
でも、僕が見た限りそうじゃない人が多かった)

昼公演と夜公演の間に舞台撮影。
その間は僕はやることないので蕎麦を食べに。
もう、あと1回?2回?蕎麦食べれるの。
悲しい・・・

戻ってきて、個別にダメだし。

□夜公演
開演前のアナウンスに、
パンフレット・チラシは落とすとうるさいので
カバンか下に置いてください、を追加する。
これはヒット。
パンフレットをどうしても見たい人は見るけど、
ほとんどの人が集中して舞台を見てくれている。

僕は立ち見で見ていたんだけど、
遅れて来たお客さんがいて、
僕の立っていた場所に通すと
必然的に僕が立っている場所が無くなり、
仕方が無いので2階に行く。

2階から見ようと思ったが、
お客さんから顔が見えてしまうのでセリフの音だけを聞く。
たまにしぐさが気になる場所だけそーっと顔をのぞかせる。

2階からでも客席が集中しているのがわかる。
笑いも大きい。

ふー。
仕事終わった。
しみじみとそう思った。

終演後、俳優何人かとスタッフと
奥さん(東京から見にきてくれた)で飲みに行く。
地物をつかった料理を出してくれるところで、
岩魚とか、野沢菜とかをつまみに頼む。
あと、イナゴも。
イナゴ採りの話を俳優から聞き、かなりビビる。
日本はまだ広い。
〆はもちろん蕎麦。
ここの蕎麦も大変美味しい。
ここは一人でも晩御飯を食べに来ていた場所。
もう当分来れないね。名残惜しい。

(演出・西村)

[2009.2.7]本番2日目の稽古

時間:10:30〜13:20〜16:00
17:45〜18:20〜21:00
場所:北野カルチュラルセンター
参加人数:22名
練習箇所:微調整

10:30 集合

11:00 稽古

12:20 休憩

13:20 プリセット

13:30 開場

14:00 上演

16:00 終了、休憩

17:45 写真撮影

18:20 セット

18:30 開場

19:00 開演

21:00 終了

演出メモ:

「昼間の公演はドア開けっぱなしで。
 反射がひどい。
 角はポスターでカバー」

「中島、乱入時、
 “あれー?”の声高く」

「見城、歌い出し少し遅く」

「平口、カバン変えよう。
 土屋さん大きい方、松澤さんポシェットで」


二日目にもなると
キャスト達の緊張感も少し抜けて、
いい雰囲気に。
さぁ、残りは一回、楽日も気を抜かないで、
しっかり最後まで楽しんでください♪

(製作・ふさ)

バックナンバーを見る