N[エヌ]発行のオンラインマガジン|N-gene[エヌジン]
制作・編集/ナノグラフィカ

2008.12.28更新
数年前の大晦日。
稲荷山の某神社に行ってみたら、ため池で釣りをしている人がいた。
日は落ちて、辺りは暗闇に包まれる寸前。
凍えるような寒さだった。
何故?とは聞けず、シャッターを切る。
2007.01.24更新

局部的に見つめてみる。
上は朽ち果てていく土蔵。あと何年この姿を留めているのだろう。
稲荷山にはこういう建物が沢山あった。
10年後は街全体が今とは全然違った景色になっていると思う。
都市計画や開発云々ではなく、物理的に変化せざるを得ない状態が迫っている感じ。
ある意味、街の変化のプロセスとしては本来的なのかもれない。
下は道ばたで見かけた、雪の下に繁る三つ葉。
お互いを守るように、重なって絡みあっていた。

2007.01.20更新

土壁の合間から見える土蔵。
冊子としてまとまった『街並み「稲荷山」』を自分で見直してみると
ちょっと全体的にダークな雰囲気になってしまったかな?と反省した。
気分がダークだったというよりは、たまたま撮影に行った日々は
ほとんど晴天に恵まれず、雪とか雨ばっかりだったので
道行く人も少なく、どこか暗い雰囲気に写真集になってしまったのかもしれない。
相変わらず廃屋めいた古い家ばかり撮ってしまうのは
自分の好みだから仕方ない…のかな?
2007.01.17更新

正月明けの稲荷山。
土蔵が建ち並ぶ入り組んだ路地を、どれも一本も逃さないように
何度も往復しつつ歩き回った。
パラパラと舞っていた雪は、行く手を遮るように
どんどん本格的な降りになったけど、気には留めなかった。
心にひっかかる景色があったら、立ち止まってシャッターを切って
あとは寒さを紛らすように他愛もない話をし続けた。

2007.01.14更新

古い街道沿いに栄えた稲荷山の町は、
おそらく明治〜大正期に建てられた立派な民家や商屋が
驚くほどたくさん残っている。
国道からもはずれているし、電車の駅もないし(「JR稲荷山駅」は稲荷山にはない)
知らないで訪れると驚かされると思う。
全く不思議な町だ。
しかし、今は古い家の大半が空き屋状態で
一部は手が付けられないほど荒れ果てている。
清水隆史 [ Takashi Shimizu ]
» 清水隆史さんのN-SNSマイページへ
奈良県奈良市生まれ。
信州大学教育学部卒、同大学院中退。
長野市を拠点にフォトグラファー・フリーライターとして活動している。信州大学在学中の1993年、長野市権堂町のライブハウス・小劇場「ネオンホール」をスタート。2003年、喫茶・ギャラリー・編集室である「ナノグラフィカ」を4人でスタート。
「ボスダブ」「スロウライ」のベーシストでもある。