N[エヌ]について

N[エヌ]発行のオンラインマガジン|N-gene[エヌジン]
制作・編集/ナノグラフィカ

« 早春の大鹿村・大河原地区 | N NEWS & REPORTトップへ | NIPAF'08 »

N News and Report

G&M WORKS

2008.03.01更新

コメント [0] 

utuwanarabi.jpg


信州新町にある「G&M WORKS」を訪ねました。
目的は、数年前に購入した土鍋のふちがかけてしまったので
修理の相談をすること。

sora.jpg

自宅兼工房は「山の中」にありました。
国道19号から自動車で12〜13分ぐらいのぼったところでしょうか。
途中、アルプスがとてもきれいに見えました。
足下は、素人には難易度高めのアイスバーン状態でした。

kanban.jpg

「G&M WORKS」のメンバー?は
まとはまがんじさんと安竹みどりさん。
がんじさんのGとみどりさんのM。

「引っ越して来た時のまま何も手をいれてないんだよ」
と中へ案内してくれました。

heya.jpg

床の間らしき部屋には、ふたりの作品が並んでいました。
カップや皿、茶碗、鍋・・・オブジェのような花器など。

sara.jpg

こんなのや、

obidome.jpg

こんなの(これは帯留め)。

guinomi.jpg

そして、ぐい呑み。

「これはがんじさんの?」
「ちがうよ」
「じゃあこれがみどりさんの?」
「ちがう(笑)。だいたい反対に言われちゃうんだけど」
「う〜ん、これがみどりさんのか」
「そう」
「じゃあ、これは・・・ってどうでもいいか」
「そうそう、結局ね、そういうことなの」

最初はどっちがつくったのかな?
とふと疑問に思うんだけど、選んでいるうちに
「ああ、どっちでもいいや。私はこれが好き」
って思えてくるのであります。

「相手の方がたくさん売れたりすると悔しいって思うんですか?」
と単刀直入に聞いてみた。
「そりゃあ、やっぱり悔しいですよ」

ふたりの間に流れる穏やかな空気感から察するに
「このふたりはもはや悟っている人に違いない」
と個人的には感じていたので
切磋琢磨しているということが意外だった。
制作に対して誠実に向き合っているんだなあと感じた瞬間。

「でも売れるものがいいものとは限らないんだよね」
とのことです。納得。


nabenarabi.jpg

わがままついでに台所も見せてもらうことにした。
これは土鍋たち。
大小のかごもたくさん並んでいた。
ごはん専用の鍋、チャーハンを炒めたりする鍋、
餃子を焼いたりする鍋、野菜を煮る鍋・・・
金属のものも使うけれど
料理のほとんどはこの鍋できるという。

「野菜をただ入れておいて
蒸し煮にするだけなんだけど
これがすごくおいしいんだよねえ」

daidokoro.jpg

洗い物のかごの中。
ふたりがつくった皿とカップ、
ガラス作家・前田さんのコップが並んでいる。
「朝は毎日、生ジュースをつくって飲むの。
こっちの大きいのは生ジュースを入れて
こっちの小さい方はヨーグルトを入れるの」

こういう、なんでもないような話なんだけど
不思議とうっとりした気持ちになってくるのです。

asa.jpg

朝ごはんはここで。
太陽の光があたる。
古い木のつくえ。
外には愛犬と工房。

「僕の仲間でこういう暮らしがしたいっていう人が結構いるんだよ。
でも、なかなか簡単にはできないっていうかね」
「なんか捨てなくちゃいけない感じがする」
「そうかもね、見栄とかもね」
「それと以外と大変なのが地元の人達とのつきあいなんだよね。
地元の自治会とかそういうのあるでしょ。
僕はお調子者だったりするからいろんなところに顔出して
すぐ仲良くなれたんだけど」
「あはは、そうなんですか」

土鍋の修理については、破片をもう一度くっつけることになりました。
4月に土鍋をつくるので、その窯を炊くタイミングまでしばし待機。
ちなみにふたりの家の土鍋は一度も欠いたり割ったりしたことがないそうです。

(レポート:高井綾子)

コメントを投稿

(いままで、ここでコメントしたことがないときは、コメントを表示する前にこのブログのオーナーの承認が必要になることがあります。承認されるまではコメントは表示されません。そのときはしばらく待ってください。)





月別に見る

最近のトラックバック


▲ページの先頭に戻る