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「ラーメン発見伝」が長野に来ている。

2008.03.08更新

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「ビッグコミックスペリオール」(小学館)連載中の「ラーメン発見伝」という漫画が、一ヶ月ほど前から長野のラーメンをテーマにしていますね。「長野をテーマにしたマンガを見つけたら追いかけて紹介する」ことを半ば(勝手に)義務だと思っている私としましては、これは見逃せない事態なのです。

しかし、ハッキリ言って、私は「ラーメンブーム」とか「ラーメン博」などという華やかな世界には馴染めないんですよ。ラーメンというと誰も注目しないような、内外装ばかりか作ってるオバサンやカウンターで一杯やってるオッサンまでもが骨董品みたいに熟成?されたお店で、テレビの野球中なんかを横目で見つつ背中を丸めてズルズルと啜り食うのが好みなんで、どうか皆さんあまり騒がないでいただきたい…みたいなノリが好きなんです。だからラーメンブームの一端を担うこの作品には、正直言って全然興味が無かったんですが…長野の風景が描かれているとなると話は別です。もうそれだけで無条件に嬉しくなってしまい、黙ってはいられないので、ここに紹介いただきます。

では手元にあるスペリオール2008年・3/18号の「ラーメン発見伝」に出てくる長野県の風景を追ってみましょう。

まず、最初に出てくるのはJR上田駅〜駅前。そして舞台は東御市に移動しますが背景は無しで、次に長野市。県庁周辺と善光寺山門が描かれています。ここまでは写真を元に説明的に風景を描いただけ(と思われる)なので、あまり面白みはありません。ところが、最後の方で主人公達は中央通りを長野駅に向かってブラブラと歩いていきます。おお、見慣れた風景の中で会話が始まった! で、そこで約4ページに渡り長野のラーメン話が繰り広げられるのですが…風景はよく見ると全てコピーによる使い回し。姿勢としては歩いているのですが、風景はずっと「アゲイン」ビル向かい〜長野しんきん石堂支店の前のままなんですよ。

うーん、惜しいです。せっかく実在の景色を描く姿勢を見せたんだから、主人公達をその中で動き回らせて欲しかったです。その点、去年「ビッグコミックスピリッツ」連載中の「ボーイズ・オン・ザ・ラン」が長野を舞台にした際は、キッチリと長野駅〜信大教育学部〜善光寺周辺の景色を描いていたし(単行本8〜9巻収録)、数年前に同じくスペリオール連載の「キーチ!」が約1年にわたって松本を舞台にしたときなど、「作者は松本に移住したのか?」というほど執拗に松本市街地の景色をリアルに描き込んでいました。通った記憶はあるけど、マイナー過ぎて何処にあるのかハッキリ思い出せないような路地まで、道順も含めて完璧なんですよ。いやー、あの時は毎回興奮しましたよ。(単行本5〜8巻あたりに収録。興味がある人は是非一読を勧めます。余談ですが、この「道順が正しい」ってうのは、実はかなり難しいことだと思うんですよ。)

あ、これだと「〜発見伝」を全然評価してないみたいだな。いや、そんな事はないんです。本来は「長野のラーメン事情」という、全国的に見ればマニアックで、かつ扱い方を間違うと色んなところから非難されかねないテーマに挑んでいる点を見るべきですよね。…すいません、重箱の隅みたいなところを話題にして。まあともかく、ストーリー展開からいって「ラーメン発見伝」長野編はあと数回は続くと思われます。妙な視点で申し訳ありませんが、もっと長野の景色がしっかりと描かれることを期待して、今後も勝手に注目させてもらいたいと思います。

(文・清水隆史)
※↑のイラストは、今回の「〜発見伝」の1コマ目を表そうと思ったものです。汚い絵ですみません。(転載許可を得る時間がなかったため…。)

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