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制作・編集/ナノグラフィカ
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2008.09.11更新

9月最初の日曜日、長野市で「門前まちあるきレポーターズ」というイベントが行なわれました。今回のイベントは、街を見て歩くだけではなく「自分たちで情報発信するための動画コンテンツの制作過程を体験しよう」というものでした。いわく、市民ディレクター入門体験イベント。市民ディレクターというのはつまり、コンテンツ制作のディレクションをみんなでしてしまいましょう、ということですね。
なかなか楽しいイベントだったので、この日の様子を写真で追いかけてみます。
集合は朝10時、長野市の「もんぜんぷら座」2階。主催者が20名程度と想定していた人数を大幅に上回る36名が参加。みなさんビデオカメラを手にしたり、しっかりと街歩きの装備をしていたり、かと思えば手ぶらだったり、かなり手軽なふん装だったり、思い思いにワイワイと集まっています。

企画者は長野大学の前川道博准教授。ワイワイと集まっている参加者にガイダンス。今日一日の動き方や撮影するときの役割、手順などが説明されます。
家族連れでの参加もありました。お父さんとお母さんと3人兄弟。元気です。
この日の街歩きは善光寺周辺。参加者それぞれの視点で街のいいところを撮影して、その日のうちに発信できるコンテンツに仕上げてしまう。
参加者は4人ずつにグループ分けされました。それぞれがレポーターとなって、お気に入りの場所を1カ所ずつ紹介します。それを2人がビデオカメラで収録して、残るひとりがタイムキーパー。代わるがわる分担して30秒ずつのレポートを4本。合計2分のコンテンツを制作することになります。
全員に「ながのもんぜん町歩きトリビア地図」という絵地図が配布されました。地図を作ったのは「生き甲斐文化研究所」。なかなか楽しい絵地図です。
グループごとに取材する場所などの相談をして、いざ出発。僕は1班の取材の様子を追跡することにしました。1班はN[エヌ]のメンバー4人のグループです。

もんぜんぷら座を出た4人がまず向かったのは「かるかや山西光寺」。8月のトーキングオーバーでテーマになった「石堂丸物語」の舞台です。
門の前に立って、レポート用のカメラとメイキング用に全景を撮るカメラが回ります。喋り始めると30秒はあっという間に終了。まださわりの部分を話している最中に「ぇ……(汗)」という顔のまま終わってしまいます。撮り直しはしません。失敗しようがなんだろうが30秒ずつなのです。NG集みたいでなかなか楽しそうです。
ここから善光寺の本堂まで表参道を上って行くというプランなので、この4人にあまり時間の余裕はありません。けれど、折角なので西光寺の境内へ。市街地の中心にあるにもかかわらず、みなさんあまり来たことがないようです。境内のお堂、石仏群や刈萱上人と石堂丸の像、本堂の中を見て回ります。この本堂の中にはとっても怖い閻魔様たちがおわせられます。閻魔大王と12人の怖い神様たちです。これはお勧めです。悪いことをするとこっぴどく叱られそうで、なかなか素敵です。

2番目の場所は、これまたトーキングオーバーで話題になっている「植木商店」。吉永小百合さんの登場するJR東日本のコマーシャルで使われた風景です。
地図を片手になにやら発見して嬉しそうに駆け寄るふたり。
どうやら「鶴ヶ橋」の道標を発見したようです。源頼朝が善光寺参拝に訪れたとき、ここを流れる北八幡川で手を洗って遥か鎌倉の鶴岡八幡宮を拝んだのです。今は塞がれてしまった北八幡川。この植木商店の脇に塞がれることなく疏水が流れて鶴ヶ橋が架かっていたら、歴史と文化の綴れ折られた、川のせせらぎと風鈴の音のする美しい街並になっていたはずの場所です。

表参道を上がって行くうちに、だんだん他のグループと遭遇するようになってきました。北八幡川上流の路地から出て来たグループが、ものすごく楽しそうに表参道を闊歩して行きます。つるやの酒饅頭をレポートしているのは4班。ここの酒饅頭は大きくてもちもちしていて本当に美味しかった。
熊野神社の前でものすごく高度な「街の蘊蓄」を披露しているグループ。喋りっぷりがもう違います。面白くて思わず頷いてしまうかんじ。
それもそのはず。この方たちは参加者に配布された絵地図を作成した「生き甲斐文化研究所」のみなさんなのです。
さすが。
1班の4人も善光寺を目指して表参道を上がって行きます。

善光寺到着。仲見世はすごい人出です。
びっくり。
境内にはこんなに人がいるのです。
……なんで外は。

1班の4人は仁王門で善光寺について語り、そして最後は1847年の善光寺大地震のときに落ちた釣鐘でついた柱の傷を紹介して、昼過ぎに収録は無事終了。もちろんだいぶ珍道中でしたが、1回ごとに要領が良くなって、一応無事終了ということに相成りました。

各班に分かれて善光寺周辺でレポート映像を収録した参加者は、午後、それぞれ昼食を済ませて長野市フルネットセンターに集合。収録した映像を1本にまとめる作業に進みます。

今日の講師・岸本晃さんの指導の下、収録した画像をコンピューターに取り込んで1本にまとめて行きます。みなさん、なかなか真剣。
岸本晃さんは元民放テレビ局の番組制作者。早い時期から市民が自分の手で映像コンテンツを制作、発信することの可能性を認識し、全国で市民ディレクター養成のためのプログラムを実施して来た方です。
順次編集作業が続く傍らで、各グループごとに制作された映像を紹介するアイディアを出し合います。みなさん真剣。……けど、あちこちで賑やかな笑いが爆発しています。1班の4人も楽しそうに話し合っていますが、発表はトップバッター。大丈夫でしょうか。

いよいよ発表です。発表の方法や演出も各グループさまざま。これも1グループごとに制限時間が決まっています。VTRを流している時間も含め5分。VTRがおよそ2分なので、それを紹介しながら残り3分でコメントしなければなりません。これもなかなかスリリング。時折途中でタイムアップしてしまうグループもあったり、面白い演出をするグループもあったり、終始笑いが渦巻く中、発表会は楽しく終了したのでした。

さて、今回制作された映像は、長野大学・前川先生が運営しているサイト「おらほねっと」で公開されます。日時未定ですが、INC長野ケーブルテレビでも放映されるという情報もあります。現在、鋭意仕上編集作業中。みなさん、お楽しみに!

(写真、文:宮内俊宏)
長野で高校まで過ごしました。
http://blog.goo.ne.jp/abesanchi/
さんのブログでいつも懐かしく長野の便りを読んでいます。
いい企画ですね。近くにいれば参加したいですよ。
投稿者: saheizi-inokori | 2008年09月15日 10:17