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2009.06.21更新
report from 暮らしと建築社
美篶堂さんは伊那市美篶にある老舗の製本屋さんです。
東京にもギャラリーがあります。
高い製本技術があり、全国から製本の依頼がくるそうです。
今回は文庫本を装丁するというワークショップに参加しました。
参加者はブックフェスのボランティア、北尾トロさんとダヴィンチ 編集部の方と製本は皆さん初めての人ばかり。
さあ製本開始。
まずは表紙の布の色を決めます。
今回のワークショップはあらかじめ用意された布を使いました。
どんな布も表紙に出来るそうです。
そして中側に貼る見返しの紙、栞になるヒモ、花布を選びます。
これらも沢山の色の中から選びます。


僕の選んだのは谷崎潤一郎の「陰翳礼賛」
表紙は深い緑、見返しは黒と緑、花布は黄色で栞はシルバー。


栞のヒモはこんな感じ。


花布の山。
「花布」って?まだよくわかっていません。



美篶堂上島さんのレクチャー。皆真剣です。



まずは表紙の紙を外して、文庫のサイズと厚みを測ります。



見返しの紙を文庫と同じ大きさに切って貼り合わせます。
そして栞を取り付けます。



次は補強用の寒冷紗を取り付け、花布を取り付け。
花布は縁についているモノで、よく見ないとわかりません。



次は表紙と背表紙の心材になるボール紙を切り出します。
これはな かなか苦戦している人も。
僕は日頃の模型製作が役に立ちました。(こんな時だけですが)



いよいよ後半。
布に糊を塗ってボール紙と一体化します。



一体化完了。
間の隙間は表紙が180度開く為に必要な隙間です。
こういうノウハウは長年の経験だそうです。



いよいよ本と表紙を接着。



ここは素早く作業しないと紙が伸びてしまいます。



完成。
これが栞と花布のアップです。
先ほどの隙間はこんな感じに。
暗闇にさす一筋の光を表現したつもりです。
このちらりと見える明るい色が良いのかな…?



完成品。表紙には取り外した紙の表紙を切り貼付けました。
自分で作ったとは思えない完成度。これは結構感動します。
がんばれば自分でも作れるという感じです。
こんな装丁された物をプレゼントに貰ったらうれしいだろうなとか。



皆で完成品と記念撮影。



美篶堂さんの製本の本が出ました。
なんと自分の工場で製本しているとの事。
この本があれば誰でも製本は出来そう!
帯には谷川さんのコメントが!
そして美篶堂さんのワークショップも日程と人数が集まればどこで
も出張してくれるとのことです。
今回は全て美篶堂さんが用意した道具で行い、参加者は本だけ持参。
何年もこのワークショップを行っているとのことで、さすがという手順とわかりやすいレクチャーで、初めてでも簡単に出来ました。
作業時間約3時間でした。
この感動は参加してみないと伝わらないかもしれません。
いやーこれは奥の深い世界かも知れません。
(文・写真 暮らしと建築社 須永次郎)
[暮らしと建築社]
アップしていただいて、ありがとうございます。
ですが・・・!!
ウチは「老舗」じゃないですよ~(笑)
まだ、創業二十ウン年です。
まぁ創業者の叔父は、神田にあった
創業100年以上の間違いなく「老舗」の
製本屋で修業を積んでいるわけから
たしかに技術は継承してますが・・・。(汗)
投稿者: ミスズドウ | 2009年06月22日 19:02