N[エヌ]発行のオンラインマガジン|N-gene[エヌジン]
制作・編集/ナノグラフィカ
« 2009年10月 | N NEWS & REPORTトップへ | 2009年12月 »

2009.11.21更新

演劇のオーディションのお知らせです。
去年秋〜今年二月にかけて、『Nex-6〜プロの演出家と市民キャストに
よる演劇公演「海よりも長い夜」』として[N]主催で行った演劇プログラム
の別展開として、『七日間で作る芝居「柔らかいモザイクの街」』が
行われます。演出家は「海よりも長い夜」と同じ青年団演出部の西村和宏で、
今回は東京で活躍する俳優と、長野市でのオーディションから選ばれた
役者が入り交じり、七日の短期間で一気に作品化するという企画です。
主催は諸事情あってN-SNS実行委員会ではなく、「長野・門前暮らしの
すすめ」プロジェクトとなっていますが、実質的には同じメンバーが
企画・制作しています。以下は演出の西村氏からのコメント。
-----------------------------------------
今年2月に長野市に滞在し、オーディションで選ばれた市民キャスト・スタッフと
一緒に「海よりも長い夜」(作 平田オリザ)という作品を作り、
北野カルチュラルセンターで上演させていただきました。
その時、僕は偉そうにも、“ここ長野に何かを残したい”と思っていました。
種のようなものをまければと。
今回は、“その種を一緒に育てよう”と思っています。
東京で活動する俳優数名と一緒に長野市内に滞在し、作品を作ります。
戯曲は第13回劇作家協会新人戯曲賞を『ハルメリ』で審査員の圧倒的支持で
受賞した黒川陽子さんに長野県をモチーフにした新作を書き下ろしていただきます。
この作品に出演していただける俳優、スタッフを公募します。
年齢・経験は問いません。
私と一緒に、ここ長野で演劇という芸術を愛でるように育ててくれる人の
応募をお待ちしております。
-----------------------------------------
プロの演出家・役者達と、一週間で芝居を作り上げる…
なかなか(かなり?)スピーディでスリリングな企画です。
オーディション締め切りは12/6、まだまだ間に合うので
興味がある人はぜひとも申し込んで下さい。
あ、役者の他にスタッフ(舞台裏方、宣伝、制作など)も募集
しているので、演劇に興味があるけど役者はちょっと…って
人も大丈夫ですよ〜。
…ところでNex-6「海よりも長い夜」の制作ノート的な
実況サイトは今読み返してもなかなか面白いと思いました。
(文:清水隆史)
※お問い合わせ
「長野・門前暮らしのすすめ」
2009.11.10更新
先日レポートした[N-ex8]~権堂 映画館コンサート~「ハンバートハンバート小夜曲」の
続編というか映画館前の広場で行われたマーケットの様子を追加レポート。
天気は薄曇り(ヨーロッパ風)。
権堂アーケードに面した映画館の前にテントが13機建ち、
中央で薪ストーブがたかれ上空には万国旗が舞う…
出店は、
「Slow CAFEずくなし」
「青空屋台」
「どうらく園」
「百竹屋」
「kef」
「雑貨屋パライソ」
「いちごば考房かたくり」
「へそ屋」
「Re楽×海羽根」
「団地堂」
「前田一郎」
「one and only」
「ミルクホール」
「秋元紗智子」
「ナノグラフィカ」
といったメンバーで、
その内容は、有機野菜、皮製品、セレクト古本、カレー、すいとん、マッサージ、手作り雑貨、服、ガラスのコップ、手作りのお菓子などなど・・・
と、どれも人の手をとおったあたたかな物ばかり。
さらに会場入り口、お蕎麦屋「戸隠」の店先をお借りして、
ulla(ウーラ)というアイリッシュバンドの生演奏もありました。
こう書くと、とても支離滅裂な感じがしますが
全体的に不思議に良いバランスで
なんだかすごく愉快なマーケットだと感じたのは私だけでしょうか?
アーケード内では、定期的にハンバートハンバートの歌が流れていて
コンサートに向けての気分も盛り上げます。
オシャレ雑貨だけじゃなくて、おいしい野菜も。
おいしい野菜だけじゃなくて、手作りの身につける物も。
身につける物だけじゃなくて、あそびやリラックスも。
すごく贅沢なマーケットだったなぁ。なんて今更おもいます。
マーケット目的で来た人はもちろん、
道行く人やコンサートに来た人が立ち寄って
楽しそうにお店の人と話しているのをみて、
肌寒いなか、ひとりほくほくとした気持ちになりました。
私はアイリッシュ音楽についての知識はないのですが
繰り返されるなつかしくも陽気なメロディーが
どんどん身体に入ってくる楽しい音楽。
なんといっても本人達が楽しんで演奏しているのがよくわかって
一緒に楽しくなっちゃうひとときでした。
そしてあっという間に日は暮れ、いよいよハンバートハンバートの
コンサート、開演。
2009.11.05更新
先日(日本で一番)古い映画館、長野ロキシーで行われたN-ex8イベント、
ハンバートハンバートコンサートの様子を
ネオンホール(長野ロキシーと同じ町内にあるライブハウス)
制作スタッフがレポートします。
***************
ハンバートハンバートは2年くらい前から
ずっと長野に呼びたいと思っていたアーティストでしたが
なかなかネオンホールに呼ぶことが叶いませんでした。
きっかけはマーガレットズロース
(「ネオンホール」というCDも出している東京のバンド)
がライブ会場で販売していた「高田渡のトリビュートCD」。
そのCDの中のシンプルだけどじゅうぶんな
ハンバートハンバートのうたに感動して、
当時ホールで頻繁にそのCDをかけていました。
その頃から(ullaのメンバーが貸してくれた)
オリジナルCDを聞いたりしてるうちに
巷でもなにかと名前を聞くようになり
ライブを観た人の感想を聞いてうらやましがったり、
直接連絡をとってライブのおさそいをしていたものの、
結局ネオンホールでのライブは実現しませんでした。
それでも何となく「ハンバートハンバート、いつか長野で観たいなぁ〜」
(個人的には誰かが呼んでくれたら絶対観に行くのに!)という
淡い想いを抱き続け、半年くらいたったころ
ふと「ロキシーにだれ(アーティスト)呼びたい?」という・・・
これは願ってもない絶好のチャンス、と思われる機会が与えられ
そしていろいろありつつ、(中略)とうとうハンバートハンバートを
長野に、しかも権堂に!呼ぶことが出来たのです。
権堂はネオンホールがある町です。
自分達の町!と言えるほど地域に根ざしてもいないし
実際の交流もあまりないのですが、
17年間ネオンホールは「この町」で営業をしてきてきました。
町内で仕入れをして、毎日長い時間をここで過ごしてきました。
町の中では歴史が浅い店かもしれませんが、
紛れもなくネオンホールは権堂で生まれて権堂で育ってきた、
という事実が、私にこの町に対する愛着を感じさせるのだ、と思います。
つまりは・・・、
ロキシーで、イベント出来ることが決まって、うれしかった!
ということですよ。
基本的に古い建物を愛する(理由は美しいから!ほか)傾向が強い
ネオンホールスタッフにとって「権堂」かつ「古い映画館」でのイベントなんて
心弾まないはずがないのです!
しかも長野ロキシーは、大きな映画館では絶対やらない
粋な企画を毎月こつこつと続けていて町の中でも常に気になる存在。
そのロキシーを盛り上げるお手伝いを今回の企画で少しでも出来る、
むしろ、一緒になにかやれる、なんて面白そうじゃないですか。
ということで、心弾ませて企画した今回のイベント。
実際のコンサートの様子を写真でレポートします。
私は一部目、最後の2曲しか落ち着いて見られませんでした。
最後の「大宴会」は佐藤良成さんヴァイオリンを弾きながら歌う、
壮大な雰囲気の曲。
でも歌詞をよく聴くとちょっと、どきっとする。
二人の声と楽器の調和がびっくりするくらいきれいで、
終始鳥肌が・・・。
そして二部目は終盤お客さん参加型の曲もあり
元気に楽しくやってこう!という感じ。
すごくよかった。
アーケードで流れるうた。
古くて味のある映画館。
会場にはいって、スクリーンの前に立った二人と、
そのすぐ後ろにまっすぐ伸びてゆれる二人の影。
そして一音目。
気持ちいい声。
優しいうた。
お客さんの優しい顔。
2時間も演奏してくれたのに名残惜しい気持ち。
他の人の企画に遊びに行くのではなく、
自分たちが好きだと思っている場所に
好きだと思っている人に来てもらえて
その結果たくさんの人達といろんな気持ちを共有できて、
とてもうれしかったです。
この町に対する愛着がまた少し強くなりました。
ネオンホール・ナツミ